精度と失敗回避・・・#光造形3Dプリンター #FSL3D #Pegasus Touch
久しぶりの更新です。
精度についてとどうしたら造形の失敗を回避できるのか、少しずつ分かってきたので紹介しようと思います
今回出力したのはこれら
2つともZ方向0.1ピッチ
出力後の造形結果がこれ
赤矢印がX軸
黄色矢印がY軸です
(テーブルの軸に対してのワークの向きを表してるよ)
左上 DWG=4.9mm ACT=4.91mm右上 DWG=16mm ACT=16.27mm
左下 DWG=Φ60mm ACT=60mm 右下 ACT=61.3mm
X軸の精度がそれなりにあります。(予想より高精度)
Y軸の精度がX軸に比べるとかなり悪いです。
膨張気味になってます。
Φ60の円が1.3mm程大きめに楕円になっており16mmの板幅が0.3程大きくなってます。
形状の大きさの差が大きいので0.3と1.3の差が出るのかな(?)膨張の差が1mmって・・・。
X軸と比較して精度が悪くなる原因はわかっていません。
もしかしたら~かもしれない
① ミラーが45゜では無いかもしれない
② 樹脂バットがZ方向に傾くから
①についてはキャリブレーションを事前にしており、相対座標での印刷なのでちょっと原因とは考えにくい
②についてなんですが光造形式3Dプリンターでは
印刷面積が大きいとワークと樹脂バットがくっつきやすく、テーブルが上昇した時に樹脂バットがワークと一緒に上昇していきます。(動画はまた今度)
反対に、印刷面積が小さいとバットは動きません。
なので・・・
テーブルがワークにくっついた時、ワークがテーブルに引っ張られ変形する。
Φ60の円は面積が大きく16mmの部分は面積小さい
よって精度の差が出たと・・・(?)
少なからず間違ってはいない・・・気がする。まだよくわからない。
わからないことだらけだ、少なくとも切削加工より精度悪い
もう一つの造形物ですが、
造形する向きをテーブルに対して直角にするのではなく、傾けて造形してみました。
私が今まで失敗していた手法です。
これまでの失敗と成功事例を比較し検討した結果、サポートの面積を増やせば成功確率は上がる事がわかりました。
結果は成功したように見えますが実は途中で造形が失敗していたものを、偶然回避したものです。
下の写真は別のワークですが造形途中に樹脂がワークに追従して硬化せず、樹脂バットにくっついてしまいます。するとレーザーがワーク上面に照射されず、失敗します。
↑失敗事例↑
回避出来たのは、樹脂バットに樹脂が引っ付いた状態から、時間が経たないうちに樹脂バット上の固まった樹脂を取り除いたからです。
マジックでなぞった部分が失敗した部分です。
数回分レーザーの照射がされていないので、樹脂が欠如しています。
欠如していますが、レーザーの出力が大きいのかわかりませんが樹脂バットの面とワーク上面(照射される面)に多少隙間があってもワークに追従して硬化するようです。
あとはサポートの適性量の把握が必要かな
サポート不足による変形が下の写真。板厚と幅が全く安定していない。
以下は測定結果
内側寸法 DWG=20.4mm
リブ板厚DWG=3mm ACT= 2.02mm~3.12mm(一部造形ミスの部分含む)
ただし安定して出力できている部分は2.98mm~3.06mm
幅寸法DWG=44.7
DWG=26.4 ACT=26.02~26.43(何故かテーパ形状になってる)
この部品らの用途
魔ァ今回の造形は樹脂バットが新品だったしミラーも掃除したしほぼ新品みたいな物だったので
成功してもらわなきゃ困る。
レーザーの硬化深さを把握できれば原点の調整も変わるしミスも減るので次回からまた失敗は減るな~。
よかた~。
次回はカラー樹脂で造形してみようかなぁ。この前買ったしね~。
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